未来はわからないから面白い。
困難に挑むから成長できる。

湘南菱油株式会社

代表取締役社長大庭 大

Profile
鎌倉に生まれ、逗子の学校に通い、湘南エリアで育つ。大学は体育学科で学び、ラグビーに熱中。卒業後、アメリカのジョージワシントン大学に留学。帰国後、当時、無名だった大手ホームファシニング企業に入社。ソファー、ベッドなどの花形商品を任される。その後、湘南菱油に入社し、現在、代表取締役を務める。

就職活動に迷ったとき、
背中を押してくれた言葉。

私もかつて、みなさんと同じように就職活動をしました。保険や金融関係を中心に回っていたのですが、「どうしてもこれがやりたい」というものは見えていなかった。そんな中、ある会社の面接官の方から「本当にウチでいいの?ほかにやりたいことがあるんじゃない?若いときにしかチャレンジできないことがあるよ」と言われ、自分の気持ちを見抜かれた思いがしました。
その言葉がきっかけとなり、改めて自分を見つめ直し、沸き起こってきたのが「経営者になりたい」という想い。ですが、当時の自分には足りないことだらけでした。
経営者を目指すには、厳しい環境に身を置き、自分を成長させる必要がある。就活をいったん保留し、アメリカの大学に留学することを決心しました。最初は右も左もわかりませんでしたが、猛勉強をするまわりの学生からも刺激を受け、がむしゃらに勉強し、「やれないことはない」という自信をつけることができました。
帰国後、上場を控えていたホームファシニング企業に入社。上場を経験できることは滅多にないですし、大きい会社より、これからどうなるかわからない会社で働くほうが面白そうだと思ったんです。

東日本大震災で、改めて
自分たちの存在価値がわかりました。

アメリカ留学、ホームファシニング企業を経て、湘南菱油に入社したのですが、一番印象に残っているのが、2011年の東日本大震災です。それまで、車に関する「緊急事態」というものは、救急車や警察を呼ぶときくらいだろうと思っていたのですが、震災の直後は、車に関するあらゆることが緊急事態になりました。コンビニやスーパーに食品や日用品が並ばない。病院や介護施設に薬を届けることができない。ゴミ収集車もやってこない。ガソリンがなく、車を動かせないと社会全体が立ち行かなくなることを、身をもって体験しました。
東日本大震災の大きな影響で、私たちの地元でも下水処理場が停止するおそれがありました。そこで私たちはタンクロリーを出し、米軍と協力しながら下水処理場を守るために働きました。行政からも感謝状をいただき、エネルギーを扱う自分たちへの期待、役割の大きさを改めて感じました。
こうしたエネルギーのありがたさというのは、みなさん普段は気づいていないと思います。むしろ、私たちの活動が注目されないことが一番いいとすら思っています。平和な証拠です。地域のみなさんの日々の暮らしを裏側からしっかりと支えていくことが、湘南菱油の役目です。

湘南の未来を動かす
エネルギーになりたい。

これから世の中も、エネルギー事情も、大きく変わっていくことでしょう。湘南菱油は、神奈川県内ではじめて太陽光発電システムによる災害対応型給油所を設置しています。平成17年度の資源エネルギー庁長官賞を受賞するなど、常に時代の変化に対応してきました。そしてこれからも。
再生可能エネルギー、電気自動車、水素自動車などに注目が集まりますが、一体これからどういうエネルギーが社会の中心になっていくか、誰にも予想がつきません。でも、だからこそ、面白いんです。「何が起きるのだろう」「エネルギー産業である自分たちに何ができるのだろう」。想像するとワクワクした気持ちになります。
湘南菱油は、トップダウンな会社ではありません。これから湘南菱油に入社するみなさんと一緒に、あらゆる手法で「地域のために何ができるか」「お客様のために何ができるか」を考え、カタチにしていきたい。あなたが湘南を動かす力となってください。